ギャンブル依存症の症状とサイン

ギャンブルとは、金銭等を賭けて、より価値あるものを手にいれる行為を指します。日本では、競馬・競輪等の公営ギャンブルや、パチンコ・パチスロ等があてはまります。多くの人は適度にギャンブルを楽しんでいますが、そうでない人もいます。ギャンブル依存症は、人生に大きな損害が生じるにも関わらず、ギャンブルをしたいという衝動が抑えられない病態をいいます。賭け金を追い求めて貯金を使い果たしたり、その行為を周りの人に隠したり嘘をつくことがあります。借金が膨らんでしまい盗みや詐欺に至り、自己破産、失業や自殺等の深刻な問題を引き起こすこともあります。ギャンブルの衝動が抑えられないのは、他の依存症と同じように脳内の報酬系という部位に機能的、構造的変化が起こるからと考えられています1。この様な変化が脳に起こると、自分がどんなにやめようと思っても、やめられなくなってしまいます。

ギャンブル依存症にみられる特徴的な症状をいくつかあげてみましょう。

  • ギャンブルで勝ったときの興奮を追い求めて、賭け金の額がどんどん増えてしまう
  • ギャンブルを途中で中断したり、中止したりすると落ち着かなくなったり、イライラしてしまう
  • ギャンブルをやめようと努力したことがある
  • ふとギャンブルのことが頭をよぎる
  • つらい気分を紛らわすためにギャンブルをする
  • ギャンブルで負けたお金をギャンブルで取り戻そうとして、またギャンブルに戻ってしまう
  • ギャンブルにはまっていることを隠すために嘘をつく
  • ギャンブルで大切な人間関係を失ったことがある
  • ギャンブルで借金をつくり、誰かに金を無心した

ギャンブル依存症の症状について少しでもあてはまるなど、お困りのことがあれば、最寄りの精神保健福祉センターや専門の医療機関に気軽に相談してみましょう。

※ギャンブル等依存症対策基本法においては、ギャンブル等を「法律の定めるところにより行われる公営競技、ぱちんこ屋に係る遊技その他の射幸行為をいう。」と定義していますが、ここでは便宜上「ギャンブル」と総称します。

参考文献:

David C Hodgins, et al, Gambling disorder.